エンジニアリング組織論への招待 Chapter 3.アジャイルなチームの原理
エンジニアリング組織論への招待 Chapter 1.思考のリファクタリング、エンジニアリング組織論への招待 Chapter 2.メンタリングの技術の考え方をベースとして「ソフトウェア開発を行うチームをどのように構築していくか?」がアジャイルの目的
日本では、顧客とのアジャイル開発に適した契約形態を構築するのが難しい
アジャイル開発が必要とされた2つの理由
「ソフトウェアが大規模化・複雑化」したこと
「マーケットの不確実性に対応する」必要性がでてきたこと
プロジェクト型開発(計画駆動)
プロダクト型開発(マーケット駆動)
Do agileではなく、Be agile
アジャイルという言葉は、特定の行動ではなく、ある状態を指している
「アジャイルな」状態
情報の非対称性が小さい
認知の歪みが少ない
チームより小さい限定合理性が働かない
対人リスクを取れていて心理的安全性が高い
課題・不安に向き合い不確実性の削減が効率よくできている
チーム全体のゴール認識レベルが高い
環境の不確実性を取り込んで今まで前提としていた前提自体を変えていくような学習
計画と振り返り:Howに関する学習ループ
プロダクトの意思決定者と共に行う顧客に対して何を届けていくべきかを検証する:Whatに関する学習ループ
3-4.アジャイルの確立
アジャイル
目的地(ゴール)
環境に適応して、最も効率よく不確実性を減少させられている状態
理想状態なので、決して達成できない地点
アジャイルなチーム(自己組織化)
目的地に向かう集団
理想状態に向かって、前進しているチームの状態
ゴール認識のレベルが高くチームマスタリーを得ている
アジャイルな方法論
目的地に向かうための考え方
アジャイル(型)開発
目的地に向かう特定の移動手段
移動中に状況に応じて書き換えられ、別のものに変化していく
アジャイル開発手法(アジャイルプラクティス)
移動手段の手引書に書かれていること
多くの場合、状況に合わせてそこに書かれていることも変化させる必要があると書かれている